11月は『茶人の正月』とも言われ、『炉開き』をする月です。
茶道に限らず、亥の月(旧暦ではだいたい10月)の第一亥の日が武家、第二亥の日が町屋の、『炉開き』とされてきました。
五行説では、亥は水を表し火の気を嫌うことから、火事防止をかけての一種のおまじないに近い、風習のように思われます。日本人らしい感覚です。
花 ホトトギス マユミの照り葉(てりは)
薄茶 n1 h1 k1 y2 角與園 『寶相華』
濃茶 s1 正客n1 詰k1 角與園 『名木の森』
備前花入 作 久本浩一
蓋置は、『千切 チギリ』型(『立鼓 リュウコ』型とも言う)
棗の種類によって抹茶の盛り型が違います。
お流儀では「橋形」と呼ばれる盛り方です。他流では「屋根形」とも言います。
茶入『瀬戸肩衝』仕覆『卍紋入花兎緞子』
三道具 『茶入の蓋の摘み』と『仕覆のマチ』と『茶杓の節』が一直線に並ぶように置きます。