茶道男子ブログ

Since 2010.5.15 茶道サークルです。

2012年 11月10日 の稽古記録

11月は『茶人の正月』とも言われ、『炉開き』をする月です。
茶道に限らず、亥の月(旧暦ではだいたい10月)の第一亥の日が武家、第二亥の日が町屋の、『炉開き』とされてきました。
五行説では、亥は水を表し火の気を嫌うことから、火事防止をかけての一種のおまじないに近い、風習のように思われます。日本人らしい感覚です。

花 ホトトギス マユミの照り葉(てりは)

薄茶 n1 h1 k1 y2  角與園 『寶相華』
濃茶 s1  正客n1 詰k1  角與園 『名木の森』

備前花入 作 久本浩一

基本に帰り 『運び点前』のお稽古でした。

炉縁は、掻合塗(柿合塗・渋下地塗とも言う)

蓋置は、『千切 チギリ』型(『立鼓 リュウコ』型とも言う)

薄茶の菓子 『銅銭糖』熊本綿屋製菓

平棗 絵付けは先代家元夫人による『乱れ菊』

棗の種類によって抹茶の盛り型が違います。
お流儀では「橋形」と呼ばれる盛り方です。他流では「屋根形」とも言います。

先代家元の拝見道具の並べ方

当代家元の拝見道具の並べ方

主茶碗 志野

替茶碗 京焼

茶入『瀬戸肩衝』仕覆『卍紋入花兎緞子』

炉の季節では、塗物の菓子器が使われます。『溜一閑塗菓子器』

菓子器の内側は下地が見えるように黒漆が薄く塗られています。

銀座立田野のカノコ

三道具 『茶入の蓋の摘み』と『仕覆のマチ』と『茶杓の節』が一直線に並ぶように置きます。