炉の季節には、助炭(ジョタン)という道具が、その炉に被されます。
助炭の役目は、炉の中の炭の火加減の強弱をすることに、あります。
助炭のある景色はまた、冬らしい景色です。
楚々とした道具ですが、管理人は、好きです。
助炭の下には、焦げ縁が炉縁を覆っています。
軸 萬里無片雲 書 河野斗南
花 ホトトギス 照り葉
お薄 s1 h1 n1 y2
濃茶 y1 正客 h1 詰 s1
今回も、運び点前でした。
ところで、道具を仕舞う箱や、茶人の仕覆には、その中に道具や茶のあるなしを印す、ある約束事があります。それを、今回、紹介します。
この緒の結び方は、中に茶が入っていることを暗黙の内に知らせます。
菓子は、熊本あまとや「松風」と、熊本 園田屋の「柿球肥」です。「溜塗小判皿」の菓子器は、川瀬表完です。
茶器は、「頭切 寸切 どちらもズンギリと読みます」。杉形(スギナリ)に茶を盛ります。
主茶碗は、備前 久本浩一 作
替茶碗は、岡田華渓 作。あかね窯。先代家元の箱書きが付いています。
主菓子は、「光琳菊」。黄味餡です。