茶道男子ブログ

Since 2010.5.15 茶道サークルです。

2013年 5月 11日のお稽古記録

今日の花は、芍薬でした。芍薬は牡丹に似ていますが、草なので茎は緑で瑞々しい感じがしています。
牡丹は木です。
ですから花は似ていても、茎が違うので、それが見分け方のポイントになります。
また『立てば芍薬』と言われるように、真っ直ぐに伸びた先に、花を誇らしげに咲かせます。
牡丹は木なので、枝別れしたその枝に花を付け、芍薬の伸び伸び感がありません。
その辺りが『座れば牡丹』らしいのです。

軸 萬里無片雲 書:斗南 

割稽古 k4
薄茶 s1  k3 y2 k1
濃茶 h1 正客y2 詰s1

11月〜4月は、炉。
5月〜10月は、風炉
風炉の季節の『香合』は、塗り物などになります。
『香合』の中には、『香』が仕込まれます。薄茶の場合は三つ、濃茶の場合は、四つ『香』が仕込まれます。








先生がお持ちになった『三島茶碗』です。
朝鮮の焼き物です。見込に朧気な象嵌が施されており、外側には『刷毛目』が走っています。
朝鮮の焼き物は、純情と言うか、ウブと言うか、これを『数寄の世界』に取り込んだ昔の茶人はセンスがいいですねぇ。
日本人が茶碗を焼くと、昔も今もどうしても、取り澄ました物になります。どこか違うのですよね。

薄茶の菓子は、成田の『米屋 ヨネヤ』の栗蒸し羊羹です。
羊羹は、昔、南宗から帰国した禅僧が、大陸で食べた『羊の羮(アツモノ)の煮凝り 羊羹と書きヨウコウと宋読みしたそうです』を真似て作った食べ物に由来するそうです。
日本では、殺生を禁じて、動物を食べることが出来なかったので、小豆や葛で作ったそうですよ。

濃茶は『唐物カラモノ』でした。
茶入の形は『茄子』。
茶杓象牙になります。
『唐物』は、ややこしかったです。



濃茶の菓子は『浮島ウキシマ』で、名前は『水山吹』です。



『濃茶問答 忘備録その二 唐物編』

道具の拝見の所望で、唐物の場合は、唐物茶入だけ先ず所望します。
水指の蓋が閉まったところで、
「恐れ入りますが、茶入の拝見をお願いします。」と、
正客は言います。そして、茶入が出てから、
「ご都合により、お仕覆、お茶杓の拝見もお願いします。」と、
言います。
『唐物茶入』は、格が高くなるので、同時に仕覆と茶杓の拝見を所望することはありません。