茶道男子ブログ

Since 2010.5.15 茶道サークルです。

2013年 6月 8日のお稽古の記録

軸 萬里無片雲 斗南 筆

花 金糸梅

薄茶 k1  s1 k2  h1 k3
濃茶 y1 正客h1 詰k2


薄器は、蒟醤塗(キンマヌリ)の棗。




管理人は、お茶室で「蒟醤」と、「キーマカレー」の「キーマ」を同じもので
ミャンマーか何かを表しているなんて、得意げに口にしましたが、間違いでした。

カレーの「キーマ」は挽肉の事らしいです。

「蒟醤」は、習慣性のある噛みタバコの原料の植物名だそうです。

全然、違いました。
知ったかぶりは、よくありません。

「蒟醤」を原料とするこの噛みタバコを入れる為に、ミャンマー辺りで作った容器が日本に伝わり、「蒟醤塗」の茶道具になったそうです。
「讃岐蒟醤漆器」が、有名です。


薄茶の菓子





濃茶の主菓子 銘「ナデシコ


菓子は、果樹の子供と、漢字で書きますよね。
つまり、「くだもの」みたいな、感じの漢字ですよね。
菓子の語源は、「くだもの」らしいです。
今のような、練ったり捻ったりする菓子は、元禄時代に京都(上方)で完成します。

戦国時代以前の菓子は、栗や柿や桃や枇杷あるいは瓜、胡桃やクコの実や松の実などです。
懐石の時にも記載しましたが、利休は昆布や椎茸、「麩の焼」とかも使いました。

茶の湯」では、特に果物を「水菓子」と呼んでいます。

利休が、目の前で冷えた瓜を剥いてくれて、それを食べるなんて素敵ですよね。

利休時代の「茶の湯」の語りついでを言うと、利休が正座をしてお茶を点てたなんて想像してはいけません。

江戸時代の後半まで、日本人に正座の概念はありません。
女性もです。ですから、時代劇の座法は、その多くが間違いです。
御台所もしかりです。

利休は、片膝立てて、茶を点てました。

そう思って、利休をはじめ昔の人の肖像画を注意深く見てくださね。