茶道男子ブログ

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2013年 8月 10日のお稽古の記録

「玉の緒よ 絶えなば絶えね
   ながらえば 忍ぶることの 弱りもする」  式子内親王(しょくしないしんのう)

式子内親王は、後白河法皇の第三皇女です。
いかにもいかにもの、院政期の薫陶を浸み込ませた歌です。
耽美的で、少しグロテスクです。

金春禅竹(こんぱる ぜんちく)作の能「定家」は、式子内親王の墓に纏わりつく植物「定家蔓」をモティーフにした、演目です。
600年も昔に、あのように屈折した演目を作り上げた日本人は、捨てたものではないですね。
 
ストーリーに興味がありましたら、Wikpediaで確認してみてください。
面白い話です。

夏の暑さ。
乾かぬ汗。
炎天下、式子内親王の墓。
墓に絡みつく、濃い緑の植物。
墓に横たわる皇女 式子内親王
皇女への思いが蔓となり、墓を抱く定家の怨念。
情念から逃げれられない皇女。
そして、ただ、夏の暑さ・・・・・・。
...... 自己陶酔の文章は、誰が書いても気持悪いです。


しかし、本当に気が狂いそうな暑い夏です。
毎年、繰り返し経験する猛暑です。しかし、年ごとに身に堪えます。

床に飾った「定家蔓」も、暑さにあえいでいるようです。




薄茶(茶巾絞り) s1 y2 k3 k2 h1
濃茶 y1 正客 h1 詰 s1



薄茶のお菓子は、松江一力堂の「姫小袖」と「豆煎餅」です。



夏の平茶碗。
先生がお持ちになった、吉祥草の柄の茶碗です。
茜焼(あかね窯)です。





馬盥型(ばたらいがた)の、平茶碗です。
「楽」だと思います。昔から当家にありました。






主菓子は、京都亀廣永の「したたり」です。
黒糖の錦玉(きんぎょく)です。