茶道男子ブログ

Since 2010.5.15 茶道サークルです。

建水の位置


綴じ目のある道具は、「丸前角向」と一般的には言われます。
ただし、お流儀では、建水にかぎって綴じ目は正面にならないそうです。









茶室に入って、点前座に座り、いつも困るのが『建水』をまず置く位置です。

【炉の場合】

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炉縁の端と一直線上に、膝頭があり、その延長線上に、『建水』の縁を並ばせます。




さて、柄杓を構えて、蓋置を置いて、柄杓を蓋置に引いてから、挨拶をし、ここで『建水』をあげますが、この上げる位置にも、困ります。
先生に確認したところ、炉縁の端と一直線上の、その延長線上に、『建水』の中央が並ぶそうです。
ここで、客側に、つまり炉縁側に、『建水』の正面が向きます。
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風炉の場合】

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点前畳に座って、最初に建水を置く位置についてです。
まず、亭主の膝は畳の縁と一直線上にあります。
その膝の向こうの建水の位置は、建水の半分ぐらいの長さ(つまり丸いものなら半径の長さ)分だけ控えて置かれます。


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建水をあげた時の位置ですが、風炉に向かって少しだけ下げた左膝から出ない程度にあげます。
この辺のニュアンスは、言葉では伝えにくいです。
お稽古をしている人は、分かってくれるのですが、、、、
客方向の右膝から左膝、そして建水への、斜め方向に控えた感じになるわけです