茶道男子ブログ

Since 2010.5.15 茶道サークルです。

2013年 4月 6日のお稽古記録

まずは、とっても有名な茶道具に施される絵柄、四連発!

束ね熨斗(ノシ
熨斗(鮑を延ばしもの)をデザインして、束ねたもの。

雲錦(ウンキン)模様
(雲のような)桜と(錦のような)紅葉の絵柄。

花筏ハナイカダ
流れに漂う筏に、桜が咲き散りしている景色の絵柄。

高台寺蒔絵(コウダイジマキエ)
桐と菊の紋柄があるものを、高台寺蒔絵といいます。秀吉に縁のある高台寺の御霊屋に施された蒔絵に由来しています。
この高台寺蒔絵は、明治時代からの呼び名だそうです。管理人は前から、なぜ秀吉に、菊の紋か、不思議でならなかったのです。
調べてみたら、菊紋は天皇家に対し功績のあった者に対し使用を許可されていたそうです。
確かに、秀吉は皇室を大切にしていましたよね。

さて、お茶では、「仕覆(シフク)」や「帛紗/ 袱紗(フクサ)」の裂の柄はさることながら、様々な道具に模様が入っています。
一つ一つ覚えることは、お茶の醍醐味だと思っています。
由来とかに、結構ウンチクがあって、面白いです。

華道は絵画的で理性的かつ印象的ないわば一瞬の芸事、
茶道は音楽的で官能的かつ思索的ないわば時間の芸事、ではないかと前から思っていました。

だとすれば、理屈っぽさこそがお茶の信条かもです。
(管理人こそ、理屈っぽいかも・・・・・・嗚呼)

ところで、上の4つの柄・モティーフは、とっても、とっても、とっても有名なので、覚えて損は絶対ないですよ。

軸:「見渡せば 柳さくらをこき混ぜて 都ぞ春の にしきなりける」
素性ソセイ法師 『古今和歌集
花:シャガ



薄茶 h1 k1 k2
濃茶 y1 正客k1 詰h1


薄茶の菓子は、「坊ちゃん団子」松山のお菓子です。



主茶碗、大樋焼。銘「遅桜」。


先生に、
「以前あなたがブログに記載していた虫明焼の茶碗のことですが、『梅の絵』は、茶碗の銘ではありません」と注意されました。
続けて先生は、こう教えてくださいました。
「家元などが道具に銘を付けた場合は、『○○と号す』とか『○○と名付く』とか箱書きされています。先だっての虫明焼の茶碗の箱には『梅の絵茶碗』とだけ書いてあって、茶碗の絵柄を書かれているだけです」

管理人は、初めてそのことを知りました。
先生は更に、
「梅の絵が書いてある茶碗に、『梅』とか直接的な銘はつけませんよ。梅に因んだ、ちょっとエスプリの利いた銘が付いていますよ」と言われました。

それも管理人は初めて知りました。そこで管理人は、
「では先生、梅なら『うぐいす』とか名付けるのですか?」と尋ねました。

先生は、「花札ではないのですからね」と笑われました。そして、
「『うぐいす』の別名の『春告鳥』とかぁ・・・・、でもそれも直接的すぎて、無粋です」とおっしゃいました。

なるほど、奥深い!



替茶碗。


主菓子、「菜の花」。




『濃茶での問答 忘備録その一』
次客が濃茶を一口飲んだ頃合いに正客が、
・・・・・・ただいま、大変美味しく頂戴いたしました。
「お茶名」は?(お茶がメインなので先ずお茶の名前を聞きます)
「お詰」は?

また、お菓子も時候のもの、ありがとうございます。
「ご製」は?
「ご名」は?
ありがとうございました。


蛤棚の竹釘に、仕覆を掛けた時の状況。

蛤棚は、蛤の形に板を刳り抜いた状況を組み立てた棚です。




高松の栗林公園の事が、お稽古の中で話題になりました。
演出。技巧。規模。背景(借景)。手入れ。色(赤系統が少なく上品)。フォルム(曲と直のバランス)。
栗林公園はすばらしい大名庭園だと思っています。
大名庭園と言わず、日本の庭園の中でも、文句なく一番の庭園だと、
管理人は思っています。