茶道男子ブログ

Since 2010.5.15 茶道サークルです。

2012年 12月 8日 の稽古記録


今回は、長板を使ってのお点前でした。真っ黒な真塗の長板の中央に、「浅黄交趾末広水指(平安祥堂)」を飾っています。左右対象に、シンプルに、単純に、解りやすく、飾られます。ここから、スタートして、最後の飾りは、

となります。ここで左右のバランスは崩れます。
日本以外なら、「水指」の向こうに柄杓を立てて「蓋置」は「水指」の前に飾るのではないでしょうか。
この不完全であやうい屈折したセンスこそ、日本的な美意識で、茶道にはこう言った感性が充溢しています。
茶懐石も、「もう少し食べたいなぁ・・・・・・」ぐらいの不満足感が御馳走です。
満足させるものは、不完全で無粋なものと、茶道で学びました。


先生から箱の紐掛けの一つを教えていただきました。


お薄 s1 y1 y2
濃茶(台調 長緒) h1 正客 y2 詰 y1

軸  「無事」 大徳寺 小林太玄(コバヤシ タイゲン)書
花   石蕗(ツワブキ


石蕗です。



茶器は「中次」。桑。



抹茶は杉形に盛られます。


吉野 松屋製「吉野懐古」。これはメンバーからの奈良のお土産です。このお菓子は葛の干菓子(打ち物)で、米の粉の菓子とは歯ごたえや口溶けが全く違います。はじめて管理人がこの菓子を食べたのも、同じメンバーの吉野土産(桜陰山本庵 吉野葛菓子)だったのです。でっ、その時、上品この上ないその味とその舌触りに、驚天動地の眩きで、卒倒しそうでした。
こんな感動的な彼氏との出会いは、ないものかと、今も密かに思っています。



主茶碗 絵志野 水野沢三(タクゾウ)作 陽山窯
先代家元 書き付け 銘「野菊」

「野菊」見込。

「野菊」土見。



替茶碗 黒楽 佐々木松楽(ショウラク)作



主菓子 「冬ごもり」。微かな風味があるなぁ、、、、っと思っていたら、先生から「百合根」が入っていると教えられました。
繊細ないいお菓子でした。

お稽古の後、管理人はお腹が空いてスイテ。っでぇ、焼きそばパーティーをしました。
ベチャベチャの焼きそばになりました。。。。。まずかったですよね。ごめんなさい。

またメンバーから、クリスマスのパン、「シュトレン」の差し入れがありました。
「シュトレン」は、メンバーがクリスマス時期に毎年持ってきてくれるパンです。
ズッシとしたお菓子のようなパンで、大好きです。

ペロッと、目立たないように、3枚も食べました。