2013-01-01から1年間の記事一覧
先生宅で、2013年の〆のお食事会がありました。 またまた、先生の彼氏さんに、いっぱいお料理を作っていただきました。 年末の、差し迫ったこの時期に、申し訳ないかぎりです。 とっても、とっても、楽しい時間が、おかげさまで持てました。 素敵なテー…
お茶会の記録です。 お茶会の茶席にかけた、『無事』は、『無事是貴人』と続きます。 12月の茶席によく使われるものです。紫野 黄梅院 小林太玄和尚筆。 12月に使われるのは、今年も無事に過ごせました、と言う感謝の気持ち・・・・・、らしいですが、これは…
いよいよ、23日は、『お茶会』ですね。 お客様に、感動していただけるような時間が作りたいですね。話はゴロット、変わりますが、 過去の代表的なお茶関連の映画は、熊井啓の『本覚坊遺文』と、勅使河原宏の『利休』ですよね。熊井啓の『本覚坊遺文』は、…
音楽は、その長い歴史の中で、モノフォニーからポリフォニー、そしてホモフォニーに至り、やがて調性をなくし、不協和音や不規則リズムなどのテクニックを駆使するようになりました。 このようなテクスチュアの進化を遂げたのは、音楽史の必然です。つまりこ…
ストイックな雰囲気の、あの利休(1522〜1591)のお茶(数寄)スタイルが完成されたのは、賜死前の10年間と言われています。 利休は、長いお茶(数寄)のキャリアの中でも、晩年にあのスタイルを作ったのです。山崎の合戦(秀吉の天下取りのきっかけになっ…
『ワビ・サビ』とほぼ同時期に完成された概念に、『幽玄』があります。『ワビ・サビ』には、どことなく緩んだ感覚が漂い、絵画的でアポロ的な明晰さがあります。 が、『幽玄』は、沈鬱で隙間のない尖った感覚が漂い、瞑想的(音楽的)でディオニッソス的で曖…
現在、私たちがイメージしているお茶会などの『お茶』は、 『ワビ茶』と言われている形式の延長線上にあります。 この『ワビ茶』は、村田珠光が考え出し、その100年ぐらい後に千利休が完成させたものです。 つまり、『A』を『A´』にしたのが千利休です。…
先生のお宅で食事会がありました。 『物凄く早目の忘年会』です。 ですから、ピンクの泡だつお酒で、「お疲れ様でした」と乾杯。 そして、スタートです。 お料理は、全部、先生の彼氏さんの手作りです。 味、色合い、器とのコンビネーション。 すべて、玄人…
『ワビ・サビ』は、お茶(数寄の道)を語る場合に、欠かすことの出来ないキーワードですよね。 日本人なら、肌感覚として感じられる概念でもありますよね。 しかし、この『ワビ・サビ』を明瞭に説明してくれと頼まれると、 誰もが困惑してしまう概念でもあり…
管理人は、『茶入』の味わいを、あまり理解していません。 正直なところです。武野紹鴎や千利休の時代には、『茶壺』と『茶入』が重んじられたそうです。現代は『茶壺』や『茶入』より、『茶碗』に関心が集中している感がありますよね。 利休の時代は、『茶…
『茶入』は、中国で作られていた「小さな陶器の壷」で、油や薬や香辛料などの入れ物でした。 それ以上の器ではありません。この「小さな陶器の壷」が日本に輸出されると、「オっ!抹茶の粉を入れるのに、ちょうど、エエ大きさやぁ」 と、抹茶入れ(いわゆる…
管理人は、想像力が欠如しているためか、経験したことがないことを、語るのが苦手です。 座禅も禅問答も経験がなく、道元も栄西も知りません。 また、禅宗のお坊さんに、知り合いが一人としていません。 ですから、『禅』の『悟り』がどのようなものであるか…
「玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらえば 忍ぶることの 弱りもする」 式子内親王(しょくしないしんのう)式子内親王は、後白河法皇の第三皇女です。 いかにもいかにもの、院政期の薫陶を浸み込ませた歌です。 耽美的で、少しグロテスクです。金春禅竹(こんぱ…
暑さ本番で、お道具も、お茶のお稽古内容も、夏バージョン全開になります。 お点前は、平茶碗で「茶巾絞り」です。花は、3種、床の壁に飾りました。山萩。衝羽空木。定家蔓。 「水指」は、水をたっぷり含んだ「釣瓶の水指」です。 薄茶(茶巾絞り) y2 h1 k…
今回は、床の壁に『八重の槿』を掛けました。 薄茶(茶巾絞り) y1 y2 s1 k1 濃茶(唐物) h1 正客 y2 詰 s1 お薄のお菓子です。 鶴屋吉信 『香とり石』 秋田 杉山寿山堂 『黒砂糖諸越』 先生がお持ちになられた、蓋置です。 膳所焼 陽炎園 製造。茶碗は、夏…
前回、利休が正座をしてお茶を点てていなかったと記載しました。 そのことについて質問があったので、参考として、田部英正の『日本人の坐り方』をご紹介します。 日本人がどのような坐り方をしていたか、着物の形の変遷との関係も含めて、興味深く分かりや…
軸 萬里無片雲 斗南 筆花 金糸梅薄茶 k1 s1 k2 h1 k3 濃茶 y1 正客h1 詰k2 薄器は、蒟醤塗(キンマヌリ)の棗。 管理人は、お茶室で「蒟醤」と、「キーマカレー」の「キーマ」を同じもので ミャンマーか何かを表しているなんて、得意げに口にし…
秀吉が……、 なんて文章を始めると大袈裟なんですが、チョットだけ話しを聞いて下さい。チョットと言いつつ、長いので、興味なければ、献立の画像まで文章は飛ばして下さいね。秀吉が、朝鮮攻めの司令部をいたのは、九州の名護屋城です。(名古屋ではないです…
今日の花は、芍薬でした。芍薬は牡丹に似ていますが、草なので茎は緑で瑞々しい感じがしています。 牡丹は木です。 ですから花は似ていても、茎が違うので、それが見分け方のポイントになります。 また『立てば芍薬』と言われるように、真っ直ぐに伸びた先に…
軸:萬里無片雲 斗南書 雨混じりの寒い日でしたが、五月の空に思いを馳せて、掛けてみました。しかし、穀雨にしては、冷たい雨でしたね。 香合:舟を漕ぐ絵柄です。 花:藤。 k1さんが入れました。 藤の蔓の曲線がいい感じでした。k1さん、素敵に入ってまし…
まずは、とっても有名な茶道具に施される絵柄、四連発!束ね熨斗(ノシ) 熨斗(鮑を延ばしもの)をデザインして、束ねたもの。雲錦(ウンキン)模様 (雲のような)桜と(錦のような)紅葉の絵柄。花筏(ハナイカダ) 流れに漂う筏に、桜が咲き散りしている…
掛軸は和歌です。 「見渡せば 柳さくらをこき混ぜて 都ぞ春の にしきなりける」 素性ソセイ法師 『古今和歌集』桜を詠んだものなら、次の芭蕉の俳句が好きです。 〜さまざまの 事思い出す 桜かな〜今年の桜は、いつの間にか咲き、あっと言う間にピークを過ぎ…
管理人は、ずっと、濃茶は高価な茶、薄茶は安価な茶、とだけ認識していました。 実際その金額は、その通りなのですが、もっと深い意味があることを先生から教わりました。抹茶は、お茶の木の葉っぱから、葉脈を取り除いた葉肉を粉末にしたものです。 そのお…
『梅一輪(^^) 一輪ほどの(^o^) あたたかさ(*^_^*)』と花を並べた枝の下に、ふんわりと花弁を押しているのは、椿です。 赤に白い彩がある椿だそうです。 早速、『椿図鑑』をひっくり返えして、蕾の風情から名前を調べました。 多分、鹿児島(八重咲き)か、眉…
お茶が、いくら先取りするからといって、立ち雛の軸は、さすがに・・・・・・、と思ったのですが、飾る機会もないので、思い切って掛けてみました。 狩野永輝の絵です。大好きなウンチクで恐縮ですが、この絵の雛の並び方の左右を、「あれっ?」って思いませんか?…
管理人は一時、日本の国宝と言われているモノを片っ端から目に焼き付けてからでなければ、この世とオサラバ出来ないと、決めていた頃がありました。 でも場所が離れているモノについては、そう簡単にお目にかかることは難しい…。ですから今は、極力、そんな…
お正月気分の余韻を感じながら、早々に「初釜」をしました。 軽い食事をいただき、お酒もチョッピリいただき、お茶を堪能した、3時間の「初釜」でした。軸は「青松寿色多」。先々代家元の書です。繊細な先代に比べて、男性的な手です。当代の手に近いです。…